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Showing posts from June, 2021

NYフードベンダーリポート①

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  ニューヨークの街角の風景になくてはならないのがホットドッグやハラルフード(イスラムの教えに則った食べ物)、メキシカンなどのフードベンダーの数々。昔ながらのカートのほか、近年はキッチンを装備した大型バンも増えて、世界中の料理を手軽に楽しめるようになりました。 YT オフィスの近所に出店しているフードベンダーの中から、勝手きままに選んでご紹介! ①タイ料理「 LUCKYIM THAI 」 店名をなんと読むのか「?」でしたが、ウェブサイトで確認したら「 Lucky I’m Thai 」と言う意味だそうで大納得。黄色とオレンジに塗られたバン車内のキッチンでオーダーを受けてからちゃっちゃっと料理するので、いつでも熱々のタイ料理が食べられます。メニューはパッタイ、レッドカレー、スパイシーバジル(いずれもチキン$8・エビ$9)、タイ風餃子や春巻き(4個4$)など。今日のランチは野菜チャーハン($9)。新鮮なバジルと隠し味のフィッシュソースがアクセントになって中華のチャーハンとは異なる味わいで美味しい!ただし、なにげに入っているハラペーニョにお気をつけあそばせ。 場所: 46 丁目@ 5 番街と6番街の間( 6 番街寄り・スターバックスの向かい側辺り) 営業時間:月~金 11:30 ~ 15:00 www.luckyimthai.com

ボザール様式の図書館とライオン

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  ボザール様式とは パリ にあるフランス国立美術学校 エコール・デ・ボザール で 建築 を学んだ米国人 が 米国に戻り設計した建築様式を指すもので、別名アメリカン ルネッサンス とも呼ばれています。 古代ギリシャとローマの古典的な建築とルネサン ス様式が融合したスタイルで、 秩序、対称性、豪華さ、精巧な装飾を特徴とします。 米国での ボザール様式ブームは 1885 年から 1925 年までと短い間でしたが、それは米国産業が躍進的に成長した時期と重なり、その間に建てられた博物館、銀行、裁判所、政府の建物など多くの公共建築物にボザール様式が用いられました。マンハッタンで見られるボザール様式としてグランドセントラルターミナル、コロンビア大学ロウ記念図書館、アメリカ自然史博物館、カーネギーホールなどがあり、いずれも壮大で圧倒的な存在感があります。 5 番街と 42 丁目の角に建つ NY 公共図書館本館(名前に「 Public 」とついていますが官営ではなく民間の非営利団体による運営)もボザール様式です。元々あった私立のアスター図書館とレノックス図書館が統合され公共図書館となり、 NY 州知事を務めたサミュエル・ティルデンの遺贈や鉄鋼王アンドリュー・カーネギーからの莫大な寄付をもとに新しい図書館システムを構築、 1987 年、老朽化のため放置されていた配水池跡地に図書館建設を決定。設計コンペには 88 案が提出され、一次選考で 12 案が、最終選考に3案が残り、優勝は当時無名だったカレール&ヘイスティングスが勝ち取りました。 The Rosa Main Reading Room 1900 年に基礎工事開始、おおがかりな建設ゆえに工事はなかなか進まず、外装工事が終わったのは 1907 年末、塗装と内装工事が終わるには更に4年ほどかかりました。 1911 年 5 月 23 日、ウィリアム・ H ・タフト大統領が主宰して図書館の開館式が行われ、当時アメリカで最大の大理石建築物と謳われた図書館を一目見ようと 15,000 人もの市民が集まりました。 その開館式の大騒ぎを静かに見守っていたのは図書館正面玄関の左右にいる2頭のライオンでした。彫刻家のエドワード・ C ・ポッターによるオリジナルモデルをブロンクスの石工会社がテネシー産のピンク大理石で制作したもので、長