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Showing posts from December, 2020

頑張れ!Nippon!!

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ニューヨーク市ではレストランとバーの店内飲食が 3 月から禁止され、 9 月末になってやっと最大収容人数の 25 %までが解禁されました。然しながら最近のコロナ感染再拡大を受けて、再び一切の店内飲食が 12 月 14 日より禁止。更に 12 月 16 日からの「雪警報」で、同日から屋外飲食も暫く禁止、また 12 インチ以上の積雪が予想される際は屋外設備の解体撤去をせよとの市のお達しが出て、市内のレストランは「コロナ」と「雪」のダブルパンチとなってしまいました。 和食レストランの老舗「レストラン Nippon 」は今年の初めに内装工事を完了、新装開店の矢先にコロナ感染の影響を受けてしまい、実に残念なスタートとなってしまいました。 9 月末からの店内飲食再開後は行政指導によるコロナ感染予防策を徹底したのは勿論のこと、高精度のフィルターを用いた換気システム、空気清浄機、加湿器、空気の循環を促進する扇風機などを店内に配置。更には空気中の二酸化炭素含有量を抑えることによりウイルスの感染力を軽減できることから、自発的に CO2 計測器を設置。 800ppm 以下にすることが望ましい中、大体店内の CO2 が 400 ~ 500ppm 程度に抑えられているとのことです。『ここまで完璧に予防対策を講じているところは他にはあまりないのではないか、それでも一律に店内飲食禁止は厳しすぎると思います。』と正直なお気持ちを語る取締役副社長の馬越さん。 レストラン Nippon では屋外にもテント席を設置し、多くのお客様が来店されていますが、真冬でも快適にお食事を楽しんで頂けるよう、道路の上に木の床を設置、天井にヒーター 6 台を配置しました。また密室状態にならぬよう、開閉できる窓を全面に設置し、縦横両方向での換気を可能にしています。筆者は「雪警報」前の 15 日に屋外の席で実際に昼食を取りましたが、店内と変わらないほど温かく快適に美味しい和食を楽しませて頂きました。 ある調査では、最近のコロナ感染の 75 %程度は家庭内での感染で、レストランなどでの感染は 2 %以下に留まっているとの結果も出ています。確かにマスクを取っての外食は感染が心配になりますが、「レストラン Nippon 」のように十二分な感染予防対策を取られているレストランやバーには一日でも早い店内飲食の再開の日が来る

2種類のワクチンに期待高まる!

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早いもので今年もあと余すところ 2 週間、寒さも一段と厳しくなり、例年であればニューヨークのロックフェラーセンターの前のクリスマスツリーのあたりには大勢の人々が集い、クリスマスギフトを買う家族連れなどで街中が賑わっている、一年でも一番華やかな季節です。しかし、今年のアメリカは、感謝祭(サンクスギビング休暇)のあと、コロナ感染が爆発的に増え、累計死亡者も遂に 30 万人を超えてしまい、暗いホリデーシーズンを迎えざるを得ません。 そんな中 12 月 11 日には米大手製薬 Pfizer とドイツの BioNTech が共同開発したワクチンが米国で最初に承認され、 12 月 14 日には医療従事者を中心に接種が始まりました。また、米国食品医薬品局( FDA )は 15 日、米大手バイオ製薬 Moderna のワクチンの分析結果を公表し、緊急使用許可の承認を求める基準を満たしていると評価し、早ければ 18 日にも緊急承認される見通しです。これらワクチンの予防効果はこれから実証されていくことになると思いますが、多くの一般の人々がワクチンを接種できるようになるまでには残念ながら数か月かかる見込みです。 感染症のワクチンの承認には通常 10 年程度かかるといわれていますが、今回は緊急使用許可という承認ではありますが、 10 - 11 か月で承認がおりたのは驚異的といえます。しかも 1 つの感染症に対して 2 つのワクチンが同時期に承認されるのは異例で、それだけ今回のコロナ感染が非常事態であることを物語っています。年内の供給量は、 Pfizer/BioNTech 製は最大 5000 万回分、 Moderna 製は 2000 万回分(米国向け)を見込んでいますが、 2021 年は夫々最大 13 億回分と 5 ~ 10 億回分で両方を合わせると最大 23 億回分となります。 2 種類のワクチンは夫々 3 ~ 4 週間の間隔で 2 回接種する必要がありますが、予防効果は 94 ~ 95 %と高く、感染収束への期待が高まっています。

クリスマスツリーとフクロウ

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  さあ12月です。2020年も残すところ4週間となりました。例年に比べるととても地味なホリデーシーズンを迎えたNYですが、ロックフェラーセンターのクリスマスツリーは今年も健在です!昨晩(12/2)点灯式が行われたツリーはこちら(朝撮影したので、電飾の輝きが今ひとつでごめんなさい)。 今年のツリーはマンハッタンから170マイル北部に位置するOneontaの森から切り出された高さ75フィート(23メートル弱)のノルウェートウヒの木。実はこのツリーには小さなフクロウがくっついて来ました。トレイラーでロックフェラーセンターに運ばれたツリーがまだ横倒しに置かれている時に、スタッフの一人がツリーの根本に一羽のフクロウがうずくまっているのを発見。どういう訳かツリーにくっついて山からマンハッタンに運ばれてしまったようです。フクロウは野生動物保護センターに搬送されて、健康診断を受けたところ、幸いケガは負っておらず、やや衰弱しているだけと判明。「ロッキー」と名付けられた若いメスのフクロウはたっぷりのお水とネズミ2匹を食べ2晩休養した後、11/24に北部の森にリリースされました。暗いニュースが続くNYで、ほんわか心温まるニュースでした。 Credit: Ravensbeard Wildlife Center リリースされる様子はこちら。

「心機一転」? お部屋も「新気一転」

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  アメリカならではの感謝祭(サンクスギビング休暇)も終わり、早いもので慌ただしい「師走」に入りました。 2020 年はコロナに明け、コロナに暮れるという大変な年でしたが、日本でも首相が代わり、アメリカでも(おそらく?)大統領が交代し、 2021 年には新政権が誕生する節目の時期になりました。残念ながらここアメリカではコロナが更に爆発的に感染拡大しそうな様相で、また社会の分断もさらに深刻化しそうな状況ですので、なかなか「心機一転」という気分にはなれない方も多いのではないでしょうか? そんな中で明るいニュースといえば、コロナ予防の幾つかのワクチン開発が急速に進み、アメリカの大手製薬会社 Pfizer がドイツの BioNTech と共同開発したワクチンが 12 月 2 日にイギリスで緊急承認を得たことかと思います。他にもアメリカ大手製薬会社の Moderna やイギリスとスウェーデンの合弁製薬大手 AstraZeneca なども有望なワクチンを開発し、承認を得るのも時間の問題かと思います。一般の人々が接種出来るようになるにはまだ時間がかかりそうですが、まさに長いトンネルの先に光が見えてきた感があります。 コロナの影響もあり、また寒い冬場の傾向としてどうしても室内に閉じこもる時間が最近長くなっているかと思いますが、密閉された部屋の中には目に見えない危険があることをご存じでしょうか。 11 月 28 日付の New York Times は「 There’s No Better Time to Clear the Air 」と題する記事を載せて、出来るだけ外気を取り込んで室内の換気を行うことの大切さを指摘しています。 大気汚染というと工場から出る煙や自動車の排気ガスなどを連想しますが、家の床や地下室、暖炉、或いは一部の家具から少しずつ有害なガスや汚染物質が室内に入り込んでいるというのです。第一は「ラドン」と呼ばれる無色・無味・無臭の放射性ガスです。我々の住むアメリカの地下では花崗岩やあのシェールガスを含む頁岩(シェール)から放出されるウラニウムやラジウムが時を経てラドンというガスになり、床や地下室から少しづつ室内に侵入しているそうです。アメリカでは、このラドンガスは喫煙に次ぐ肺がんの第二の原因になっているということです。 第二は、各種の「かび」。湿気を