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Showing posts from August, 2021

アンティーク家具の宝庫、ハドソンバレーへの小旅行

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  Work from Home の影響により、ご自宅の家具レイアウトを変更したり、インテリアを充実された方も多いと思います。そこで今回は夏の小旅行も兼ねて、アンティーク家具のメッカでもあるハドソンバレーについてご紹介します。 マンハッタンから車や列車で 2 時間ほど北上した場所にあるハドソンバレーは、緑豊かで、農場からの新鮮な食品やワイナリーが豊富な地域です。また、国家遺産に指定される渓谷や、壮大な景観が芸術家たちにインスピレーションを与え、ハドソンリバー派と呼ばれる画家達の作品が生まれたことでも有名です。 近年ではブルックリンで活動をしていたアーティスト達が、家賃や物価上昇に伴い、新たな制作活動の場所を求めてハドソンバレーに移り住んでいることでも注目されています。こうした感度の高いニューヨーカーが集まり、歴史的文化と最新トレンドやアートをミックスさせた独自なスタイルを生み出しています。 ハドソンのウォーレン・ストリート 中でも人気があるハドソンは、ハドソン川上流に隣接したエリアで、 1609 年にこの川を初めて航海したイギリス人探検家、ヘンリー・ハドソンにちなんで名付けられました。 18 世紀後半には捕鯨船員達によって港がつくられ、工業地帯としても繁栄しましたが、 19 世紀後半から 20 世紀前半にかけては、売春やギャンブル、そして禁酒法時代には密造酒の中心地となり、州警察が違法行為を取り締まるようになると、街は衰退していきました。その後、ハドソン鉄道駅が改修されたことで不動産への関心が高まり、そして数多くの歴史的建造物の修復が行われました。 現在でも、ギリシャ復興期の家やヴィクトリア朝の邸宅など、様々な建築様式の美しい建物が沢山残っており、街のいたるところで当時の雰囲気を味わうことができます。また、安い家賃で大きなスペースを借りられる為、多くのアンティークやヴィンテージショップ、ギャラリー、カフェなどが軒を連ねています。マンハッタンやブルックリンとはまた違う個性的でヒップなお店が多く、歩いているだけで刺激を受けます。 ウォーレン・ストリートの店舗 The Antique Warehouse Hudson NY メインストリートから車で 5 分ほど離れた川の近くには、驚くほど多くのアンティーク商品を扱う倉庫があります。この巨大な倉庫は、アメリカ北東...

ハドソン川の新公園 Little Island

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  今年 5 月 21 日、ハドソン川沿い 13 丁目付近のピア 54 に新しい公園「リトル・アイランド」がオープンしました。 今から2年ほど前にハドソン川沿いの9 A を車で走行中、巨大なコンクリート製の漏斗(じょうご)のような物体が川面から突き出ているのを見かけて、「なんじゃこれ?」と思わず二度見したのですが、その巨大漏斗こそリトル・アイランドの基盤となる鉢型の構造物「チューリップ」でした。 リトル・アイランドはそれぞれ形と大きさが異なる 132 個のチューリップを組み合わせて作った人口島ですが、埋め立て地のような平べったい島ではなく、宙に浮いている高低差がある空間、と言った方が良いかもしれません。広さ 2.4 エーカーの島には 35 種類の樹木と 65 種類の低木、 270 種類の多年生植物が植えられ、 687 席の屋外円形シアターと小さな舞台、遊歩道、芝生広場、売店とバスルームが設置されています。 上空から見ると島はほぼ正方形ですが、下から見る姿はなんとも不思議な形をしています。まったく新しいタイプのパブリックスペースとして、自然とアートの一体型体験を生み出すことをコンセプトに設計・デザインが進められたリトル・アイランドはその発想からデザイン、工法、完成まで、あらゆる点に於いてこれまでにない斬新なプロジェクトであることは間違いありません。 リトル・アイランドでは 8/11 (水)から4週間、日替わりでダンス、音楽、コメディ、詩の朗読など様々なパフォーマンスを上演する「 NYC FREE 」を開催します。 NY のアーティスト応援を兼ねて、不思議な人口島を訪ねてみませんか? 入園無料 午前 6 時から正午までは予約不要 正午以降の入園は事前にウェブ予約のこと https://littleisland.org/ ピア54/Little Islandトリビア   ■ピア 54 は 1910 年から 1935 年までヨーロッパと NY を結ぶ遠洋定期船の出入港地として賑わい、リトル・アイランドのサウスブリッジ入口に建つ鋼鉄製のアーチは当時の客船用ゲートの名残。 ■ 1912 年、タイタニック号海難事故で救助された生存者が上陸したのもピア 54 。 ■その後、ハドソン川のピアの多くが使われなくなり、放置、荒廃していく。 70 年代...