ニューヨークらしいニューヨークへ

 

昨年3月のロックダウン以降クローズしていたNYのエンターティメントが少しずつ戻ってきました。春頃からじわじわと人出が増えたマンハッタンですが、NYならではのエンターティメントが再開しない限り、本来のNYではないと感じている人は多いはず。以下、久しぶりに幕を上げたニューヨークのエンターティメントをご紹介します。

まずはブロードウェイ。9月初旬から「Hadestown」「Waitress」が、中旬からは「Hamilton」「Wicked」「The Lion King」「Chicago」をはじめ、元トーキングヘッズのデビッド・バーン主演「American Utopia」や「Come From Away」、2020年度トニー賞を受賞した「Moulin Rouge」など新旧のミュージカルが続々と開演しました。昨年5月初演予定だったヒュー・ジャックマン主演の「The Music Man」は延びに延びて今年1220日開幕となり、延びた分だけ期待度が高まり、ジャックマン氏のプレッシャーは相当なものではないかと勝手に心配しています。www.broadway.com

カーネギーホールは10/6のフィラデルフィア交響楽団とピアニスト、ユジャ・ワンの競演によるオープニングナイト・ガラを皮切りに2021-2022年のシーズン開幕です。10/9にはテナーのヨナス・カウフマンとピアニスト、ヘルムト・ドイッチュが登場予定で、これまでドタキャンが多かったカウフマンがステージに立つかどうか、ファンの注目を集めています。www.carnegiehall.org

そしてメトロポリタン・オペラ。ホール閉館中はカーネギーホール同様、かつての名演を放映することで自宅待機のクラシック、オペラファンを慰め、励まし続けましたが、ライブに勝るものはありません。待望のMET 2021-2022シーズンは9/11の「Verdi’s Requiem: Met Remembers 9/11」で幕を開けました。同時多発テロから20年の追悼コンサートはパンデミック後、初の演奏会でもあり、演奏者、観客、そしてMETにとって感慨深いものになったことでしょう。www.metopera.org

The Metropolitan Opera: Cinderella-Holiday Presentation 12/17-1/3

エンターティメント再開ではありますが、公演会場に入るにはNY市のコロナ規制に従わなければいけません。①すべての成人はワクチン接種済みであること。チケットを見せる際に接種証明書の提示が義務付けられています。ワクチンは米FDAまたはWHO認可の7社(Pfizer/BioNtech Comirnaty Moderna Johnson & Johnson/Janssen AstraZeneca SII/Covishield Sinopharm Sinovac-Corona Vac)製のものであること②会場内では指定された場所での飲食時以外はマスク着用。以上2点は10月末まで適用されますが、デルタ株感染率増加によっては期間延長される可能性があります。

地下鉄やバスに乗車する時にはマスク着用、レストラン店内で飲食するにはワクチン接種証明が必要など、コロナ規制はまだまだ続きますが、昨年のロックダウン時を思えばなんのその。気を緩めることなく、ようやく戻ってきたニューヨークらしい生活を楽しみたいものですね。

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